研究開発型企業におけるCTO補佐・スタッフの養成手法

【企画のポイント】
★研究開発企業の明日の戦略を支えるCTOスタッフ・技術戦略スタッフの
   養成について経験ある講師による 国内では類例のない講座企画!
★いかに信頼に足るデータや将来展望を技術の面で経営層に示せるか!
★CTOの判断をミス・リードしないスタッフになるには!⇒ CTOスタッフのサポートで得た成功・失敗の判断!!
★研究所、開発部隊の技術マネジメントの遂行を裏方としてこなすスタッフの役割・学ぶべきこと!
★事例を交え、各講師による経験則で得られた活きた解説を行います!

8月17日までにお申込いただいた方は通常価格より5,250円の早期割引!(要 会員登録)


【講 師】
第1部 多摩大学大学院研究科長 橋本忠夫 氏

第2部 (独)産業技術総合研究所 ナノ電子デバイス研究センター/イノベーション推進室 総括主幹 小笠原 敦 氏(元 企業CTO補佐スタッフ)

第3部 慶応義塾大学 SFC研究所 上席所員(訪問) 橋本 安弘 氏

第4部 東京理科大学 MOT大学院 教授 鶴島 克明 氏 (ソニー社友、元株式会社ソニー 執行役員専務 CTO)

【会 場】川崎市総合自治会館 第3会議室 【神奈川・川崎】

【日 時】 平成 22年8月26日(木) 10:15〜17:30

【定 員】30名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。

【聴講料】1名につき57,750円(税込、テキスト費用・お茶代含む)
8月17日までにお申込みいただいた方は52,500円(税込、テキスト費用・お茶代含む) ⇒要会員登録(無料)
※昼食はご希望者のみご用意(聴講料に一人につき 1,050円加算)
※同一法人より2名でのお申し込みの場合、84,000円

詳細確認またはお申込をご検討されている方は下記URLをご覧ください ▼
http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=872


第1部 CTO補佐・スタッフの養成手法 戦略視点編

【10:15-11:45】

多摩大学大学院研究科長 工学博士 橋本忠夫 氏

【キーワード】
1.コンセプチュアルアプローチと経営実学
2.得意技術とプロジェクト(課題)
3.インテグレーションマネジメント

【講演主旨】
技術経営やMOTに関するこれまでの様々な努力にもかかわらず、技術が経営の中核に本気で位置付けられている企業は限られている。そのもっとも大きな理由は、それらの活動がほとんど「技術者」側からのものだからである。自他共に許す「技術者出身経営者」の企業だけが、技術を経営の中核と認識していると言っても過言ではない。一方、マーケティングファイナンス機能の強化戦略を掲げている企業は、全体経営の観点から経営者自身がそう考えており、マーケティング部長や財務部長に突き上げられているわけではない。この違いは何によって生じているのであろうか。その背景には、我々の歴史・文化・社会風土からくる根強い思考パターンや悪意なき錯覚の影響がある。それらを打破する思考力を早く身に付けておかなければ、今後のグローバル競争の土俵で勝ち残ることは難しい。CTOとそのスタッフのあり方についての議論を通じてその理解・認識を揺るぎないものとしたい。

1.はじめに

2.柔軟で多様なアプローチ
 2-1 コンセプトとは
 2-2 技術・技能・課題・技術者のコンセプト
 2-3 分析による解決/構想による解決

3.技術とプロジェクト
 3-1 目的Whyと目標What
 3-2 プロジェクト組織とプロジェクトマネージャー
 3-3 トランスディシプリナリーアプローチを阻害するもの

4.今後のマネジメントスタイル
 4-1 部分最適/全体最適
 4-2 経営学と経営実学
 4-3 インテグレーションマネジメント

5.まとめ

 【質疑応答 名刺交換】



第2部 CTO補佐・スタッフの養成手法2 導入・人選・実務の実情と課題対策

【12:30-14:00】

(独)産業技術総合研究所 ナノ電子デバイス研究センター/イノベーション推進室 
総括主幹 小笠原 敦 氏

【講演主旨】
 本講座では、CTO補佐・スタッフが学ぶべきMOT(技術経営)の基礎から
実践的な企業戦略ツールの使い方と技術戦略的活用のポイントを紹介する。

1. はじめに
 1.1 MOT(技術経営)の基礎
 1.2 イノベーション

2.企業戦略ツール1 ビジョン構築
 2.1 ロジカルシンキング
 2.2 ポートフォリオ
 2.3 ロードマップ

3.企業戦略ツール2 マーケティング
 3.1 3C分析
 3.2 4P分析
 3.3 FAW分析
 3.4 次世代マーケティング手法

4.企業戦略ツール3 研究開発マネジメント
 4.1 ステージゲート
 4.2 PACE

5.課題と対策

6.まとめ

【質疑応答・名刺交換】


第3部 研究開発マネジメントにおけるCTO補佐・スタッフの養成手法のポイント
〜人選・チーム作り・育成・思考法〜

【14:15-15:45】

慶応義塾大学 SFC研究所 上席所員(訪問)橋本 安弘 氏

【キーワード】
1.新規事業創出
2.技術ロードマップ
3.人材開発

【講演主旨】
CTOとしての重要課題に、?技術中(長)期計画(ロードマップ)立案、?新規事業創出にかかわれる人材の育成、があげられる。
 CTOを補佐する立場のスタッフにとって、これらの課題を自らの最重要テーマとしてとらえ、企業にとって価値のあるものにする必要がある。
 ?に関しては、いかに時代・市場の潮流を捉え、自社事業に反映できるかのシナリオ策栄と技術計画への落とし込み、?に関しては、イノベーティブな人材の発掘・育成とそれを支える組織の構築、がポイントであり、それらの問題点と解決策を列挙するとともに、業務遂行における難題への対応策にも言及する。

1.はじめに

2.技術ロードマップ策定に関して
 2-1 技術ロードマップとは
 2-2 技術ロードマップ策定のポイント
 2-3 シナリオ策栄のポイント
 2-4 スタッフとして行うべき課題

3.新規事業創出のポイント
 3-1 イノベーティブな視点とは
 3-2 新規事業創出を実現する効果的な進め方
 3-3 スタッフとして行うべき課題

4.難題への対応策と日本人の本質
 4-1 反対者の本音と対応策
 4-2 企業における教育と熟達
 4-3 日本人の本質

5.まとめ

【質疑応答 名刺交換】


第4部 研究開発におけるCTO補佐・スタッフの養成手法のポイント
〜CTO経験の立場から〜

【16:00-17:30】

東京理科大学 MOT大学院 教授 鶴島 克明 氏
(ソニー社友、元株式会社ソニー 執行役員専務 CTO)

【受賞】
市村産業賞、科学技術長官賞、藍綬褒章

【キーワード】
1.修羅場
2.死の谷
3.技術の俯瞰図
4.ネアカ

【講演主旨】
CTOは日本では技術統括責任者とされているが欧米ではCEO,CFOと共に企業の経営を担う3本柱の1つと位置づけられている。特に研究開発型企業にとっては然りである。従って会社の将来を技術の面で支えているわけで、これを補佐する部隊の役割と責任は重い。つまり信頼に足るデータや将来展望を技術の面で経営層に示せるかと言う事であり、CTOの判断をミスリードしないことが重要。さらに研究所、開発部隊の技術マネジメントの遂行を裏方としてこなさねばならない。これらの観点から話を進める。

1.研究開発型企業のCTOの役割
 1-1 CTOとは
 1-2 CTOの役割と求められるスキル

2. ケーススタディでみるCTOの仕事
 2-1 ケーススタディ1 技術屋としての視点、経営としての視点(MOTの実際)
 2-2 ケーススタディ2 CTOが求める現場(R&D本部、研究所等)の声(データ等)

3.CTO補佐・スタッフに求めること
 3-1 資源(人、金、物)の把握
 3-2 研究テーマの進捗確認
 3-3 報告と施行

4. CTOの判断力
 4-1 研究開発テーマの決定・撤退・継続の判断力
 4-2 CTOスタッフのサポートで得た成功・失敗の判断

5.経営層の判断の補助
 5-1 ケーススタディ 2-1, 4-1と関連して ゼウス社の事例

6.まとめ(いま求められるCTO像とスタッフの役割)

【質疑応答・名刺交換】