ポリウレタン原料の基礎と分子設計および硬化挙動と硬化度測定法

★イソシアネート・ポリオール・触媒を中心に、原料選定のポイントをチェック!
★発泡過程の硬化挙動の測定!ポリウレタン硬化挙動と硬化物の解析事例紹介!
★透明なポリウレタンの分子設計、ミクロ相分離構造をとりにくい原料の選択!!

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『ポリウレタン原料の基礎と分子設計および硬化挙動と硬化度測定法』

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http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=579

【講 師】
第1部 日本ポリウレタン工業(株) 研究本部 総合技術研究所 基礎研究部門長 村山 智 氏
第2部 三井化学(株) ウレタン事業本部 ウレタン開発部 研究主幹 山崎 聡 氏
第3部 ペルノックス(株) 新事業開発部 部長 仲村 聡史 氏

【会 場】 教育文化会館 第2学習室 【神奈川・川崎】

【日 時】平成22年5月21日(金) 10:30〜16:30


第1部 ポリウレタンの基礎とイソシアネート・ポリオール・触媒の選定方法
【10:30-12:30】

【講演趣旨】
ポリウレタンは、様々な原料をウレタン結合でつないだポリマーの総称です。そのため、原料の選択や製造法によって様々な性能を発現します。この講座では、ポリウレタンの基礎を解説した後、イソシアネート・ポリオール・触媒を中心に、原料選定のポイントについて解説します。

【プログラム】
1.ポリウレタンの基本
 1-1 ポリウレタンはどのようなポリマーか?
 1-2 ポリウレタンの設計
 1-3 ポリウレタンの原料

2.イソシアネートの選定と物性の関係
 2-1 イソシアネートの分類
 2-2 イソシアネートの特徴

3.ポリオールの選定と物性の関係
 3-1 ポリオールの種類
 3-2 ポリオールの特徴

4. ポリウレタン用触媒の種類とその役割
 4-1 アミン系触媒
 4-2 金属触媒
 4-3 触媒選択のポイント

【質疑応答・名刺交換】



第2部 ポリウレタン樹脂の硬化挙動と硬化度測定法
【13:15-14:45】

【講演趣旨】
短時間で発泡硬化するポリウレタンフォームおよび発泡しないポリウレタン樹脂の硬化挙動とその測定事例について、理論や分析方法も交えて概説する。

【プログラム】
1.ポリウレタンの化学
 1-1 ポリウレタンの用途
 1-2 ポリウレタンの用途と高次構造
 1-3 ポリウレタンの特徴
 1-4 イソシアネートの化学
 1-5 代表的なイソシアネートと反応マップ
 1-6 各用途におけるイソシアネートの反応例
 1-7 ポリオール
 1-8 ポリウレタンの硬化反応の特徴

2.ポリウレタンの硬化反応
 2-1 ポリウレタンの硬化挙動に関する理論
  2-1-1 Winterのゲル化理論
  2-1-2 Macoskoモデル
 2-2 ポリウレタンの硬化度に関する理論

3.ポリウレタンの硬化挙動および硬化度の測定
 3-1 分析方法
 3-2 軟質フォーム
  3-2-1 フォーム高さと内部温度
  3-2-2 FT-IRおよび動的粘弾性
  3-2-3 固体NMRと膨潤率
 3-3 接着剤
 3-4 エラストマー
  3-4-1 動的粘弾性と固体NMR

4.まとめ

【質疑応答・名刺交換】



第3部 透明ポリウレタンの分子設計と用途
【15:00-16:30】

【講演趣旨】
ポリウレタンはウレタン結合を含む高分子化合物の総称であり、分子設計により熱硬化性〜熱可塑性、ゲル状〜エラストマー(弾性体)〜硬質のプラスチックまで、自由に特性を変化させることができる。また、透明な硬化物を得ることも可能である。ウレタン結合はアルコール基とイソシアネート基の反応によって生成するが、ポリウレタンは、主原料であるポリオールとイソシアネートの種類、官能基数、分子量や、鎖延長剤としての短鎖ジオール、架橋剤としての低分子量ポリオールなどの選択により自由に分子設計ができ、様々な特性の硬化物が得られる。ミクロ相分離構造をとる分子設計をした場合、その硬化物は不透明となる。透明な硬化物を得るには、ミクロ相分離構造をとらない分子設計をすることがキーポイントとなる。さらに、適切な原料を選択することによって、非黄変で耐候性の高い透明なポリウレタンを得ることもできる。本講演では、熱硬化性のポリウレタンを中心に、エラストマーと硬質プラスチックを例に挙げ、透明なポリウレタンの分子設計、ミクロ相分離構造をとりにくい原料の選択、組み合わせ、硬化物の特性等について説明する。 また、さらに、透明ポリウレタンの用途についても実例を挙げながら解説する。

【プログラム】
1.透明ポリウレタンの分子設計
 1-1 不透明なポリウレタンと透明なポリウレタンの分子構造
 1-2 透明なポリウレタンを得るには

2.ミクロ相分離構造をとりにくい原料と配合
 2-1 ミクロ相分離構造をとりやすい原料、とりにくい原料
 2-2 配合上のポイント

3.注型用硬質ポリウレタンの原料選択と配合例
 3-1 注型用硬質ポリウレタンの原料
 3-2 透明な硬質ポリウレタンの配合例

4.非黄変透明ポリウレタンの配合技術
 4-1 非黄変透明ポリウレタンの原料
 4-2 非黄変透明ポリウレタンの耐候性

5.透明ポリウレタンの実用例

【質疑応答・名刺交換】