『技術者のための、発明発想から特許請求範囲への流れの作り方』

★基本編・・・具体的に特許請求の範囲の文言と図面を対比させて説明!
★中級編・・・特許されなかった理由、特許請求の範囲を修正する方法、出願済み特許を見て新しい発明、特許出願を行う方法を伝授!
★上級編・・・自身で特許出願、拒絶理由通知対応の意見書、補正の作成ができるようになるまでを解説!

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http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=1436


【開講時期】 平成23年3月10日(木)(申込締切2/28)

【聴講料】1口(3名まで)につき57,750円(税込。テキスト3冊(第1〜3講のテキストを各1冊)、各講の解答シート3名分を含む)
     or
     1口(3名まで)につき47,250円(税込。テキスト(CD-R 1〜3枚(第1〜3講のCD-Rを各1枚)、各講の解答シートを人数分含む)



【学習目標】
 本講座では、基本、中級、上級の3講座に分け、初心者が自身で特許出願、拒絶理由通知対応の意見書、補正の作成ができるようになるまで解説する。広い分野から例を示す。
 基本編では、日用品特許を例題とし、具体的に特許請求の範囲の文言と図面を対比させて説明する。特許図面には色を付けてわかりやすく説明する。
 中級編では、家電製品特許を例題とし、特許されなかった理由、特許請求の範囲を修正する方法、出願済み特許を見て新しい発明、特許出願を行う方法を、実際に発明を行って解説する。
 上級編では、発想法の実際例の解説と、自身で特許出願、拒絶理由通知対応の意見書、補正の作成ができるようになるまでを解説する。
 本文の例題を参考にして、演習問題を解きながら読み進めていくことにより、実際に発明を行い、特許請求の範囲を書ける構成としている。



【まえがき】
 特許を書く場合、発明発想から特許請求範囲を一連の流れとして捉えると非常に書きやすく速く抵抗なく仕上げることが出来る。
競合メーカーとの係争にも確実な対応が出来るのは技術者だけ
 自社の権利範囲と、他社の権利範囲との違いを言葉で特定するのが特許であり、不要な係争を回避するためにも技術者には特許知識は必須である。自分の発明を最適に表現出来、競合メーカーとの係争にも確実な対応が出来るのは技術者だけである。
発想やひらめきは脳内に蓄積された知識以上のものは出てこない
 手続きだけ勉強しても特許にはできない。発想がなければ特許にならない。発想やひらめきは脳内に蓄積された知識以上のものは出てこない。発想に慣れ、多くの、知識、ノウハウを蓄積することが必要である。本講座では、発明、発想の基となる例を多数示す。
図がわかりやすい特許は強い
 図がわかりやすい特許は強い。逆に、図が貧弱な特許に強い特許はない。ひらめき、思いつき段階の発明では、図は貧弱である。考察が不十分で、他特許との比較が不十分なためである。貧弱な図では請求項も貧弱になる。
 図と請求項の表現に慣れれば特許は書けるようになる。図と請求項の文言を対比すれば、他者特許の発想法を知ることができる。他者の発想を利用して新しい発明が出来る。
特許は“発明”と“手続き”
 特許は“発明”を普通の言葉で説明するだけで良い。
?発明;新しい技術で、新しい機能・効果があること
?手続き;書式、順番にしたがって、文言で特定すること
 本講座では、基本、中級、上級の3講座に分け、初心者が自身で特許出願、拒絶理由通知対応の意見書、補正の作成ができるようになるまで解説する。広い分野から例を示す。


第1講 ≪基本編≫

【内容項目】

1.特許基本編
 ・ 特許は図と文書から出来ている
 ・ 特許は図から先に書くと書きやすい
 ・ 特許文書の条件を満足させる特許の書き方
2.特許の書き方の実際;書きやすい書き方の順序
 ・ 灰皿の発明
 ・ 特許および特許文書の作成方法、具体的な説明
 ・ 請求項文書の作成方法
 ・ 灰皿特許の完成;まとめ
3.発明および請求項の書き方の実際
 ・ 携帯灰皿の発明;思いつき編
 ・ 携帯灰皿の発明;修正、修飾編
 ・ 携帯灰皿の発明;完成編
4.従来技術から新規発明を行う方法とは
 ・ ヌーブレラ特許PCT/US2006/01・・・
 ・ ヌーブレラ類似特許;初期アイデア1;実公昭36-00・・・
 ・ ヌーブレラ類似特許;初期アイデア2;実全昭49-03・・・
 ・ ヌーブレラ類似特許;初期アイデア3;特許34・・・
 ・ ヌーブレラ類似特許;初期アイデア4;特許38・・・
 ・ ヌーブレラ類似特許一覧
 ・ 新規発明を行う;ヌーブレラ特許に抵触しない傘の発明
5.他社特許から新規発明を行う例
 ・ 風力自転車特許先行技術1特開2003-28・・・
 ・ 風力自転車特許先行技術2特表平10-50・・・
 ・ 先行技術を基に新規発明を行った例その1
 ・ 発明案2;向かい風を駆動力に変換する自転車
 ・ 発明案3;向かい風を駆動力に変換する自転車
 ・ 発明案4;タイヤへの向かい風を駆動力に変換する自転車
 ・ 発明案5;タイヤへの向かい風を駆動力に変換する自転車
 ・ リムへ翼を取り付けた風力自転車先行特許 特開2008-12・・・
 ・ 先行技術特開2008-12・・・を基に新規発明を行った例
6.拒絶査定のあと不服審判請求で特許登録された例
 ・ 出願から特許までの請求項の変化;特許38・・・
 ・ 発明案1;パイプフレーム内風力発電機兼用電動機
 ・ 発明案2;外付けパイプ方式風力発電機兼用電動機
7.その他の風力応用自転車従来特許と問題点
 ・ 風力発電による自転車のライト;特開昭57-15・・・
 ・ 自転車用風力発電機発明例
 ・ 権利行使が難しい実用新案と修正例その1;実用新案登録第30・・・号
 ・ 権利行使が難しい実用新案と修正例;実用新案登録第30・・・号
8.従来技術から新規発明を行う;幼児靴特許編
 ・ 左右はき違え防止靴先行技術その1;実登30・・・
 ・ 左右はき違え防止靴先行技術その2;特開平10-12・・・
 ・ 左右はき違え防止靴先行技術その3;特開平08-06・・・
 ・ 左右はき違え防止靴特許アイデア案その1
 ・ 左右はき違え防止靴特許アイデア案その2
 ・ 左右はき違え防止靴の発明、請求項記載例;発電発光靴特許
9.構造が簡単なものは特許化が難しい例;大人靴特許編
 ・ マラソンシューズ特許;特許3258614
 ・ 長時間履いても痛くならないハイヒールその1;特開2005-13・・・
 ・ 長時間履いても痛くならないハイヒールその2;特開2007-22・・・
 ・ 男性用ハイヒール特許;特許25・・・
 ・ 長時間履いても疲れないハイ-ヒールの発明例
 ・ 審査請求による請求項の変化例;特許42・・・
 ・ 構造が簡単な特許は請求項が複雑になる例;子供用箸;特許37・・・
 ・ 構造が簡単な特許は請求項が複雑になる例;おしゃぶり;特許40・・・
 ・ 後願であるが特許となった例;おしゃぶり;特許3992477
 ・ 限定が多すぎ、権利範囲が狭い例;おしゃぶり;実公平03-03・・・
 ・ 特定が不十分な例;おしゃぶり;特開平02-264660
10.出願時、審査請求時、登録時の請求項の変化;ヌーブラ
 ・ ヌーブラが特許されるまでの過程;特許3721429
 ・ ヌーブラ拒絶理由通知引用文献その1;特開平11-32・・・
 ・ ヌーブラ拒絶理由通知引用文献その2;実開昭63-14・・・
 ・ ヌーブラ拒絶理由通知引用文献その3;実開平1-17・・・
 ・ ヌーブラ特許に抵触せずに実用化されている特許;特許37・・・


第2講 ≪中級編≫

【内容項目】

1.発明・発想から特許出願まで
 1.1 発明・発想から特許出願までの流れ
 1.2 先行技術調査で開発のための期間と費用を削減
 1.3 特許を出せない理由と対策
 1.4 解決課題の明確化、発想方法
2.家電製品特許の表現方法、発明のポイントを知る;掃除機編
 2.1 サイクロン掃除機特許;特公平06-085753(特許1948863)
 2.2 日本製サイクロン改良掃除機特許その1; 特許4070638
 2.3 特許4070638の請求項の読み方
 2.4 日本製サイクロン改良掃除機特許その2;特許4159298 
 2.5 日本製サイクロン改良掃除機特許その3;特許4137155
 2.6 自動掃除ロボットの特許その1;特開2004-195215
 2.7 自動掃除ロボットの特許その2;特許4190318
 2.8 掃除機を選ぶときのポイント
 2.9 マイナスイオン発生機能を備えた静電霧化装置;特許4186718
 2.10 マイナスイオン+静電霧化空気清浄機ペルチェ給水方式;特許4169019
 2.11 ハウスダスト除去剤、凝集性液体組成物;特開2006-206867審査請求
3.掃除機特許の調査結果を用いて新規発明を行う
 3.1 掃除機特許の表現方法、発明のポイントから新規発明を行う
 3.2 部屋ごと掃除機特許アイデアその1;外部排気方式
 3.3 部屋ごと掃除機特許アイデアその2;待ち伏せ吸い込み方式
 3.4 部屋ごと掃除機特許アイデアその3;待ち伏せ吸引+浮遊ゴミ吸引
 3.5 部屋ごと掃除機特許アイデアその4;浮遊ゴミ吸引+摩擦帯電ネット吸引
 3.6 部屋ごと掃除機特許アイデアその5;待ち伏せ吸引+上下左右移動
 3.7 排気吹きつけ掻き出し方式掃除機アイデア
 3.8 空中浮遊ゴミ吸引掃除機
4.構成が簡単な特許の請求項の書き方;3次元立体マスク
 4.1 耳の痛くならない3次元立体マスク;特許3768766
 4.2 拒絶査定不服審判請求成立3次元立体マスク;特許3660036
 4.3 拒絶査定不服審判請求不成立3次元立体マスク;特開平07-275384
     拒絶査定不服審判 請求不成立。 拒絶理由引用文献;実公平 3-34195
 4.4 特開平07-275384審判請求不成立の理由;実公平 3-34195
 4.5 3次元構造プリーツ付きフェイスマスク;実登3117500
 4.6 無効審判請求3次元構造プリーツマスク特許;特許3488821
 4.7 光触媒チタン酸化物アパタイトマスク;特開2008-272375
 4.8 光触媒作用を有するチタン酸化物アパタイト;特許3697608
5.特異な発想の特許の請求項の書き方;鼻マスク編
 5.1 鼻に差し込む見えないマスク;PCT/JP2003/006307(WO2003/097168)
 5.2 鼻マスク;特開平09-294819
 5.3 鼻マスク;特許3792025
 5.4 鼻マスク;特開昭61-228883
 5.5 鼻毛フィルタ方式鼻マスク;特公昭51-014839
6.家電製品特許から表現方法、発明のポイントを知る;洗濯機編
 6.1 縦型叩き洗い方式洗濯機特許;特許4116588(関連;特許4029845特許3984940)
 6.2 しわ防止洗濯乾燥機;特許4156266
 6.3 ドラム式洗濯機;特許4128492
 6.4 洗濯機の発明方針
 6.5 しわになりにくい洗濯乾燥機発明例
7.住宅用備品の請求項の書き方;プラスチック洗浄便器編
 7.1 プラスチック洗浄便器組み立て構造特許その1;特許4215116
 7.2 プラスチック洗浄便器組み立て構造特許その2;特許4215090
 7.3 文献調査によりプラスチック便器の内容を補強する;便器用樹脂材料の開発
 7.4 旋回流洗浄トイレ(プラスチック);特開2007-315011
 7.5 バブル洗浄トイレ(プラスチック)特許その1;特許4215113
 7.6 バブル洗浄トイレ(プラスチック)特許その2;特開2009-007930特開2007-224622
 7.7 ターントラップ方式節水便器(プラスチック);特開2008-267002
 7.8 ターントラップ方式節水便器機能向上(プラスチック);特開2008-291568
 7.9 ターントラップ方式自動便器洗浄機能(プラスチック);特許4238828
 7.10 薬剤詰まり防止便器装置(プラスチック);特許4215114
8.陶器製洗浄便器の基本特許の請求項の書き方;陶器製洗浄便器編
 8.1 旋回流洗浄水陶器製便器の特許;特許3578169
 8.2 旋回流洗浄水陶器製便器;特許3817734
 8.3 汚れ付着防止陶器製便器;特許3339640
 8.4 汚れ付着防止陶器製便器;特許3354140
9.床ずれ防止マットレス特許の請求項の書き方;床ずれ防止マット編
 9.1 実用化されない床ずれ防止エアベッド;特開2003-61788
 9.2 実用化されない床ずれ防止エアマット;特開2001-161759
 9.3 実用化されない床ずれ防止エアマット;特開2002-065405
 9.4 実用化されない床ずれ防止エアマット;特開2002-336087
 9.5 実用化されたが拒絶コラム状クッション床ずれ防止マット;特開2002-078569
 9.6 先行技術コラム状クッション床ずれ防止マット;特表2001-514912
 9.7 基本発明コラム状クッション床ずれ防止マット;実全昭52-015307
 9.8 基本発明コラム状クッション床ずれ防止マット;実全昭50-104805
 9.9 実用化されたコラム状クッション床ずれ防止マット;実登3121554
 9.10 実用化コラム状クッション床ずれ防止マット特許3889265
 9.11 実用化コラム状クッション床ずれ防止マット;特許4130081(再表02/013660)
 9.12 実用化コラム状クッション床ずれ防止マット;特許4221280
 9.13 実用化ゲル材料によるクッション床ずれ防止マット;特許4076432
 9.14 実用化ゲル材料によるクッション床ずれ防止マット;特開2008-018045
 9.15 実用化3次元スプリング構造による床ずれ防止マット;特開2008-295824
 9.16 実用化3次元スプリング構造による床ずれ防止マット;松下電工技報
 9.17 実用化3次元スプリング構造による床ずれ防止マット;特開2005-342920
 9.18 3次元スプリング構造による床ずれ防止マット;特開2005-199033
 9.19 実用化された送風マット;特許3419403(国際公開第01/24664)
 9.20 実用化送風マットのスペーサ構造;特許4067034(特許3697713)
 9.21 基本発明送風マットの特許;特開平1-28466
 9.22 床ずれ防止マット発明例
10.食品関連家電製品特許の請求項の書き方;炊飯器編
 10.1 炊飯器内釜構造特許その1;特開2009-005788
 10.2 炊飯器内釜構造特許その2;特開2007-045672
 10.3 IH圧力式、IH、ニクロム式炊飯器の構造比較
11.食品とメカの融合技術による新規発明;すしロボット、カロリーメータ編
 11.1 すしロボット特許;特許3266866
 11.2 すし自動連続生産ロボット基本特許;特開昭59-232080
 11.3 物体のカロリー測定装置;特許4104075


第3講 ≪上級編≫

【内容項目】

1.特許の書き方
 1.1 特許は伝言ゲームと同じ
 1.2 製造と開発
 1.3 開発の流れと特許出願
2.電子たばこ特許編
 2.1 電子たばこ概要
 2.2 電子たばこ特許基本構想
 2.3 電子たばこ発明方法
 2.4 電子たばこ請求項作成
 2.5 加圧、発電兼用方式電子たばこ
 2.6 超音波霧化方式他の構成例
 2.7 超音波霧化によるアルコール蒸溜技術;特開2008-149316
3.ディスプレーおよび製造装置特許編
 3.1 2画面、3次元表示液晶特許;特開2008-175875
 3.2 3D液晶;再表2007/007552
 3.3 3D液晶インターネットからの情報
 3.4 電子ペーパー(電子粉流体)特許;特開2007-322900
 3.5 電子ペーパー特許;特開2009-031370
 3.6 ブリヂストン「電子粉流体」電子ペーパー
 3.7 電子ペーパー特許;特開2009-037056
 3.8 電子ペーパー等へ応用できる複合微粒子の作り方;特開2007-302823
 3.9 複合微粒子の作り方;特開2007-176822
 3.10 複合微粒子の作り方;特開2006-257075(審査請求中)
 3.11 発光管アレイ型プラズマディスプレーの特許;特許4248569
 3.12 発光管アレイ型プラズマディスプレー;特許4242122(特開2004-71389)
 3.13 特許4242122の拒絶文献=蛍光ランプの製造方法;特許3522580
 3.14 篠田プラズマ「曲面表示可能で裏からも見えるディスプレー」(動画)
 3.15 プラズマディスプレイ蛍光体;特許4244727
 3.16 パナソニックが世界最大150型PDPを披露
 3.17 スピントFED特開2009-020184
 3.18 ナノスピントFEDエフ・イー・テクノロジー
 3.19 インクジェットによるFED製法方法;特開2006-134592
 3.20 MIM型電子源FED;特開2007-035614
 3.21 ACマグネトロンスパッタ;特開2007-131895
 3.22 TFT有機ELの基本構造
 3.23 白色有機ELの特許;特表2008-511100
 3.24 有機EL蒸着法;特表2007-530786
 3.25 レーザー熱転写装置特許;特開2006-344459 
 3.26 レーザー熱転写装置特許;特開2007-141808
 3.27 インクジェットヘッド;特許3874712
 3.28 インク、ペースト構成材料
4.実際に開示されている特許を基に他の特許を考える
 4.1 加圧押し込み式版離れ型スクリーン印刷機;特許3448703
 4.2 押し上げ式版離れ型スクリーン印刷機;特許4157133
5.拒絶理由通知への対応法について;拒絶理由通知書の実際例
 5.1 第1回目の拒絶理由通知書(重要部分は赤字下線で表示)
 5.2 補正前の出願特許
 5.3 第1回目の拒絶理由通知書に対する意見書の実際例
 5.4 第1回目の拒絶理由通知書に対する手続補正書の実際例
 5.5 第2回目の拒絶理由通知書
 5.6 第2回目の拒絶理由通知書に対する意見書の実際例
 5.7 第2回目の拒絶理由通知書に対する手続補正書の実際例
6.特許権を取るための手続き
7.実用新案権を取るための手続