『ガスバリア包装材料技術の入門講座』〜基礎、設計、ガス・水蒸気透過メカニズム、装置、規格・開発動向〜

★ガスバリア包装材料(フィルム、容器)に取り組むうえで必要な基礎技術の知識理解をベースに解説!
★計画的にいつでも好きな時期・時間に始められます!
★通常の冊子形式のテキストと、パソコンを使った学習に最適なCD-Rテキストのいずれかを教材として選択できます。

お申込・詳細のURL↓
http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=1377


【開講時期】 平成23年3月10日(木)(申込締切2/28)

【聴講料】1口(3名まで)につき57,750円(税込。テキスト3冊(第1〜3講のテキストを各1冊)、各講の解答シート3名分を含む)
     or
     1口(3名まで)につき47,250円(税込。テキスト(CD-R 1〜3枚(第1〜3講のCD-Rを各1枚)、各講の解答シートを人数分含む)


【学習目標】
1.プラスチック、フィルムに造詣がなくても入りやすく,また,講座の内容を消化すれば一定レベルのガスバリア包装材料の理解が深まります。
2.ガス透過度測定とそのJIS/ISO規格に関する動向に疎い方でも,相応の知識が吸収できます。
3.産業界で求められるガスバリア包装材料の課題を系統的につかめるようになります。ガスバリア包装材料の種類とその違いも理解もできます。担当者としての視野が広がるような内容となっております。


【講座全体の課題と狙い】
本通信教育では、ガスバリア包装材料技術について、入門的な内容を中心にポイントを判りやすく解説することを狙いとしています。これからガスバリアフィルム/プラスチック材料を学びたい方、もう一度、振り返り学習をされたい方、部署単位で同僚と一緒に学びスキルアップされたい方にとって役立つ内容となっております。


第1講(コース1) プラスチック材料におけるガス・水蒸気透過メカニズム

【学習内容】
 プラスチック材料におけるガス・水蒸気透過の基本的な透過理論をまず述べる。次に、ガス・水蒸気の透過は高分子構造と密接に関係しており、その関係について考察する。包装材料では、多層複合材料が一般に適用されているため、高分子多層系のガス透過につても言及する。

【内容項目】

 1.ガス透過理論
  1.1 多孔質フィルムと非多孔質フィルムのガス透過の違い
  1.2 フィルム中のガス透過過程と透過式とは

 2.高分子構造とガス・水蒸気透過性・影響
  2.1 高分子の分子構造とガス透過性
  2.2 パーマコール値によるガス透過度の整理法
  2.3 ガス透過度の温度依存性
  2.4 ガス透過度の湿度依存性
  2.5 高分子固体構造とガス透過性
  2.6 結晶化度の透過性に及ぼす影響
  2.7 分子配向の透過性に及ぼす影響

 3.高分子多相系・分散系・充填材系のガス透過性
  3.1 高分子多相系のガス透過式
  3.2 高分子分散系の形状制御とガス透過性
  3.3 高分子/充填材系のガス透過性


第2講(コース2) ガス・水蒸気透過度測定の原理と装置・規格動向

【学習内容】
 ガス・水蒸気透過度の測定法には種々の方法があるので、まずそれらの測定原理と方法について述べ、次にそれらの方法に基づいた測定装置を紹介する。また、これらの測定法の多くはJISおよびISO規格に規定されているので、その概要について述べる。

【内容項目】

 1.ガス透過度測定の原理とは

 2.ガス透過度測定装置とは
  2.1 差圧法によるガス透過度測定装置
  (1)電子式圧力センサー法
  (2)ガスクロマトグラフ
  2.2 等圧法によるガス透過度測定装置
  (1)酸素電解電極センサー法
  (2)ガスクロマトグラフ
  (3)ジルコニアセンサー法
  (4)赤外線センサー法
  (5)大気圧イオン化質量分析

 3.ガス透過度測定のJIS/ISO規格について

 4.水蒸気透過度測定の原理とは

 5.水蒸気透過度測定装置とは
  5.1 重量法による水蒸気透過度測定装置
  5.2 機器測定法による水蒸気透過度測定装置
  (1)感湿センサー法
  (2)赤外線センサー法
  (3)ガスクロマトグラフ
  (4)クーロメトリック法
  (5)五酸化リンセンサー法

 6.水蒸気透過度測定のJIS/ISO規格について


第3講(コース3) ガスバリア包材の基本設計とポイント、アクティブバリア包装材の開発動向

【学習内容】
 ガスバリア包材の設計は、ガス透過度の低い材料を構成材料の1つとして適用することが基本である。もう1つの手法として、酸素ガスなどのガスを積極的の吸収する材料を適用するアクティブバリア包装の技法も開発されている。本講では、これらの包装技法に適用されたバリア材の種類と適用技法について述べる。

【内容項目】

 1.ガスバリア包装の必要性について

 2.ガスバリアフィルム包装の設計とは
  2.1 ガスバリアフィルム包装の構成
  2.2 新規ガスバリア・フィルムの開発状況

 3.ガスバリア成形容器の設計とそのポイント
  3.1 成形容器の種類と構成を知る
  3.2 ガスバリア成形容器の成形法

 4.ガスバリアボトルの設計について
  4.1 ポリオレフィン系ガスバリアボトル
  4.2 ポリエステル系ガスバリアボトル

 5.アクティブバリア包装の原理と技法、開発動向
  5.1 アクティブパッケージングについて
  5.2 アクティブバリア包装の原理と技法とは
  5.3 アクティブバリア包材開発史
  5.4 アクティブバリア包材の種類と酸素吸収メカニズム
  5.5 アクティブバリア包装の調理食品への適用例
  5.6 食品用アクティブバリアボトルについて
  5.7 飲料用アクティブバリアボトルについて