『疼痛治療の現状・医療ニーズと基礎研究および新規治療薬の検討』

★慢性疼痛治療の薬剤選定・治療プロセスの実際は?
★疼痛治療薬への要望・求める薬剤のプロファイル、期待するカスケード、将来有望な鎮痛カスケード!

【講 師】
獨協医科大学麻酔科学講座 教授 濱口 眞輔 氏
尼崎中央病院 整形外科 第二部長 大阪大学医学部附属病院 疼痛医療センター 院外専門医 三木 健司 氏

【会 場】産業振興会館 第1会議室【神奈川・川崎駅】

【日 時】平成22年12月13日(月) 11:00-15:00

【定 員】30名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。

【聴講料】1名につき45,150円(税込、テキスト費用・お茶代含む)
12月3日までに初めてお申込いただいた新規会員様は早期割引価格⇒39,900円
◆同一法人より2名でのお申し込みの場合、69,300円


詳細確認またはお申込をご検討されている方は下記URLをご覧ください ▼
http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=1270


第1部 慢性疼痛の症例検討〜近年の薬剤選定・治療プロセスと今後求められる治療薬〜
【11:00-12:30】
獨協医科大学麻酔科学講座 教授 濱口 眞輔 氏

【講演主旨】
近年,慢性疼痛治療は新薬の登場によって治療体系に大きな変化が起きつつある。
今回の講演では,慢性疼痛の薬物療法に用いる新旧の鎮痛薬を総括した薬剤選定と治療プロセスについて解説する。

【プログラム】
1、慢性疼痛治療の重要性

2、薬物療法の実際
・鎮痛補助薬

3、薬物療法 〜慢性疼痛治療の薬剤選定・治療プロセスの実際〜
・難治性疼痛に対して抗うつ薬が著効した症例
・腰背部痛に対して抗うつ薬抗不安薬が著効した症例
・難治性疼痛に対して抗うつ薬と抗けいれん薬が有効であった症例
薬物療法と神経ブロックが奏効した難治性腰下肢痛の治療経験

4、麻薬性鎮痛薬
・経口麻薬性鎮痛薬の使用法と問題点
・当院の慢性痛患者に対するフェンタニル貼付剤の使用状況

5、2010年に使用可能となった薬物の使用経験と今後の課題

【質疑応答 名刺交換】



第2部 将来有望な鎮痛カスケードの動向と整形外科から観た国内外における慢性疼痛疾患、線維筋痛症の疫学と薬物療法の現況

【13:30-15:00】
尼崎中央病院 整形外科 第二部長 大阪大学医学部附属病院 疼痛医療センター 院外専門医 三木 健司 氏



【講演主旨】
整形外科で診療する運動器疼痛疾患(ほとんどが慢性疼痛患者)に対する治療は長らく、湿布も含め消炎鎮痛薬のみの投与であった。それにたいして近年導入が 図られた神経因性疼痛治療薬やオピオイドは対症療法ではなく、根治療法を目指すことのできる薬剤である。本邦のみの情報のみではなく、国外や治験経験など も踏まえ将来の運動器疼痛疾患に対する展望を示す。



【プログラム】
1、運動器疼痛患者数
運動器疼痛患者数は大きなマーケットである。患者数は1000万人以上である。
・今までは湿布も含め消炎鎮痛薬のみの投与であった。

2、運動器疼痛疾患とは?
・多くの患者が悩んでいるが解決策が無かった。
・医療に幻滅し民間療法に流れている。

3、各種関節痛由来の疼痛発生のメカニズム
運動器疼痛は慢性化する
・メカニカルストレス(機械的刺激)
・神経の可塑性
・廃用による障害
・高次脳機能によるメカニズム
心理的な問題(詐病ではなく脳内のメカニズムによる作られた痛みも存在する)

4、線維筋痛症の新しい診断基準
線維筋痛症患者は国内200万人とされている。
・新たな治療薬の登場が待たれる

5、整形外科における関節痛の治療と疼痛緩和治療の実際
保険診療の縛りはあるが、臨床医が行っている運動器慢性疼痛の治療実態
鎮痛補助薬を用いた治療
抗うつ薬
・抗てんかん
・TNF阻害剤はどのような鎮痛効果があるのか?
・見直されるアセトアミノフェン

6、運動器慢性疼痛に対するオピオイド治療
・多くのオピオイドが日本に導入されつつある実態
オピオイドによって変わる治療の展望

7、整形外科医として求める疼痛治療薬への要望・求める薬剤のプロファイル、
期待するカスケード、将来有望な鎮痛カスケード
・下行性疼痛抑制系
セロトニン
ノルアドレナリン
・TRPV1系(炎症性疼痛の原因と考えられている)
オピオイド
アセトアミノフェン
・CCL2 chemokines
・P2X3 PAR2

【質疑応答・名刺交換】