フレキシブル透明デバイスの開発と応用

・室温プロセスでも形成可能なフレキシブル透明デバイス
・ガラスや金属に変わる基材として期待されるフレキシブル電子デバイスを先取り、機器の薄型化・軽量化を実現しよう!


【会 場】(株)日本テクノセンター研修室 【東京・新宿区】

【日 時】2010年 10月 12日(火) 10:30〜17:30 

【定 員】30名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。

【聴講料】1名につき47,250円
※同一法人より2名以上でのお申し込みの場合、1名につき42,000円 。


詳細確認またはお申込をご検討されている方は下記URLをご覧ください ▼
http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=1009


■講師の言葉
 (?章)
 ナノ機能材料は通常は気相から合成され、高温を要する。しかしながら、省エネ、低コストの観点、およびプラスチック(高分子)等の非耐熱性基板を用いた幅広い応用を考えれば、極力低温、理想的には室温プロセスによるナノ材料・構造の形成が望ましい。固体への低速(<1keV)イオン照射は、室温でも固体表面へのナノ構造の形成をしばしば誘起する。このイオン誘起表面形態変化を積極的に促進させることで、プラスチック基板を始めとする任意の基板上へのナノ機能材料・構造の無触媒かつ室温形成が可能である。さらには、形成されるナノ材料・構造のサイズを、可視光の波長以下に制御することで、可視光域での透明性を保つことも可能である。
 本セミナーでは、イオンビームを用いた室温プロセスの基礎、イオン誘起ナノ材料・構造のディスプレイ(電気)・光学・磁気・ナノ計測デバイスへの応用事例、フレキシブル透明ディスプレイ素子の開発例を解説する。

 (?章)
 次世代のフレキシブル電子デバイスとして期待される、有機ELディスプレイや照明、電子ペーパー、薄膜太陽電池ユビキタス社会の情報端末など、従来の薄型化や軽量化が難しいガラスや金属に変わる基材(基板)として、軽量で柔軟かつ透明性のあるフレキシブル高機能フィルムの開発に高い関心が集まっている。実用化には、透明フレキシブル基板の耐湿性や水蒸気バリア性の向上など、課題が残されている。
 本セミナーでは、フレキシブル・プラスチック基板と導電性を付与した導電性ポリマー・フレキシブル基板について解説する。その後、フレキシブルデバイスとして、フレキシブルディスプレイ、電子ペーパー太陽電池、さらに、大面積デバイスも含めた市場展開について解説する。



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◆修得知識
・室温プロセスの基礎(ハード及びソフトの両面)とその応用分野、フレキシブルデバイスand/or透明デバイスの開発事例、フレキシブル透明デバイスの今後の課題と展望などが習得できるように講演する。
・開発の現状、実用化のロードマップ,フレキシブルデバイスの市場、などが習得できるように講演する。

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?.室温プロセスによるフレキシブル透明デバイスの開発

  1.低速イオンビームを用いた室温プロセスの基礎
    a.イオンビームの発生
    b.イオンと固体の相互作用
      ・ 形態変化
      ・ 組成変化
      ・ 結晶構造変化
  

  2.低速イオンビーム手法による炭素系ナノ材料・構造の室温合成とその応用
    a.バルク炭素系基板上へのナノカーボンの室温合成
    b.高分子材料基板上へのナノカーボンの室温合成
    c.電界電子放射デバイスへの応用
    d.プローブ顕微鏡探針への応用
    e.結晶構造制御

 
  3.イオン照射法による酸化亜鉛ナノ材料・構造の室温形成とその応用
    a.針状ナノ結晶の室温形成と組成制御
    b.電界電子放射デバイスへの応用
    c.紫外線レーザ素子への応用
    d.スピントロニクスバイスへの応用
    e.P/N制御に向けて


  4.フレキシブル透明ディスプレイ素子の開発
    a.表面ナノ構造と可視光透過率
    b.フレキシブルで透明な電界電子放射ディスプレイ素子の開発
    c.ナノインプリントとの比較
    d.全固体型フレキシブル透明ディスプレイを目指して
    e.今後の課題、将来展望と総括


?.透明フィルム基板を用いたフレキシブル電子デバイス

  1.透明プラスチック・フレキシブル基板について
    a.透明プラスティック基板の概要
    b.フレキシブル基板に求められる特性・特徴
      ・ 透明性
      ・ 水蒸気バリア性
      ・ 転写性
      ・ 耐衝撃性
      ・ 耐薬品性


  2.導電性ポリマー・フレキシブル基板について
    a.導電性ポリマーの概要
    b.導電性ポリマーの特徴と課題
    c.透明導電性フィルムの構成と用途


  3.フレキシブル・デバイスについて
    a.フレキシブル太陽電池トランジスタ
    b.有機ELディスプレイ(フレキシブルディスプレイ)
    c.電子ペーパー
    d.タッチパネル(導電性シート)
    e.ICタッグ


  4.透明フィルム基板を用いたフレキシブル電子デバイスの最前線
    a.研究開発の最新情報
    b.将来市場での位置づけ