『制御系設計解析ツールとその応用』

【講 師】 金沢工業大学 航空システム工学科 教授 片柳 亮二 氏

【会 場】 川崎市 教育文化会館 第3学習室
【神奈川・川崎】JR・京急「川崎駅」下車徒歩 15分

【日 時】 平成23年5月20日(木) 10:30-16:30

【定 員】 30名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。

【聴講料】 1社2名まで18,900円(税込、テキスト費用を含む)

※本セミナーは早期割はございません

詳細確認またはお申込をご検討されている方は下記URLをご覧ください ▼
http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=1751


【講座の課題と狙い】

制御工学は多くのシステム製品に使われており,設計技術者にとって制御工学は必須の知識となっています.そのため多くの制御工学の教科書が出版されていますが,理論的な説明と簡単な(電卓でできる範囲の)例題を解説しているものが大半です.制御をより深く理解するには,実際の問題を自分で解いてその効果を確かめてみることが重要です.ところが,制御工学の問題を実際に解くには固有値計算等種々の解析計算ツールが必要ですが,一般に市販されている制御系設計ソフトウェアは高価であり,入門者が制御工学の演習のために利用するのは簡単ではありません.

 本セミナーでは,制御の問題を自分のパソコンで解くことができるフリーソフト“KMAP(ケーマップ)”というソフトウェアを使います.KMAPは“Katayanagi Motion Analysis Program”の略で,航空機の運動解析用に開発されたソフトウェアです.これをバージョンアップする形で,制御系設計ルーチンを初心者にも簡単に使えるように機能追加したものです.KMAPは,シミュレーションと線形安定性解析の両方の結果を1つのインプットデータから得ることができる便利なソフトウェアであり,微分方程式複素数の演算にあまり馴染みのない人でも簡単に利用できます.
 
 本セミナーでは,簡単な制御系の基礎的問題から,実際の制御系設計問題までを平易に解説します.実際にパソコンで体験することにより,解析ツールを使えるようになりますので,今後の実際の制御系設計解析作業に利用していただければ幸いです.



【プログラム】

1.制御工学の復習
 1.1 制御工学の考え方
 1.2 ラプラス変換伝達関数
 1.3 制御系の極と零点
 1.4 フィードバック制御
 1.5 根軌跡
 1.6 周波数特性と安定判別法
 1.7 現代制御理論による解析法

2.KMAPによる制御系設計解析の演習

 2.1 解析プログラムKMAP(ケーマップ)とは
 2.2 解析プログラムKMAPの使い方
 2.3 制御系設計解析の解説と演習

 【質疑応答 名刺交換】